紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「春川?」

「うぅ…先生のバカ…」

「なんだソレ…」

先生はくしゃくしゃと私の髪を乱す。

「なぁ…いい加減、寒いんだけど」

あっ…。

「ごめんなさい…」

私は立ち上がる。

「一回、保健室に行って、タオル借りよう…」

先生は私の手を引っ張る。

大きい手…。

細いけど、ガッチリしている指…。

私…先生のこと…好きになっちゃったんだ…。