紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

後片付けをして皆、帰って行った。

「優羽…帰ろう?」

姫麗が手を差し伸べる。

「姫麗…うんっ!」

私達はそのまま駆け出した…。

────────────────

「ただいまぁ…」

私の声は誰もいない家に響いた。

「………」

返事が来ないって虚しいなぁ…。

まぁ慣れたけどね。

「ピィー♪」

あっ…。

「そっか…ぴっぴがいたよね!」

私はぴっぴを手で包む。

「ピッ?」

「ぴっぴ…」

今日は何回、泣いただろうか?