「優羽…」

えっ…?

ギュッ

先生の腕が背中に回った。

「先生…?どうしたの?」

《いつか届きます──》

先生の腕に力が籠った。

《見上げればたくさんの星──》

放送が耳に響く。

「先生…?」

《皆の…宝物…──》

先生が耳元で囁いた…。

「俺…優羽の事、好きっぽい…」

《星は…空の宝物です…》