紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「最後だけだよ」

良かった…。

先生が好きって聞かれてない…。

私の過去も…。

「せんせえ…見つけてくれてありがとう…」

「俺が春川を見つけない訳無いだろ?」

先生…。

「ふぇっ…せんせ…」

「ピッ…♪」

ぴっぴが私の肩に乗り、瞳を細くする。

「この鳥、なんだ?」

「空から降って来たの」

「降って来たって…」

正しくは落ちて来た!

「名前はぴっぴだよ!」

「幼稚ぃ、名前だな」

…………。

「うるさーい!」

先生の髪の毛を引っ張ってみた。