紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「ごめん。生徒と付き合う気は無いんだ…」

生徒と…付き合う?

それに…この声…。

私はちゅっとだけ、身を乗り出す。

「っ…」

先生…。

分かってる…。

先生と生徒なんか…付き合えない…。

消えて欲しい…この気持ち…。

大丈夫…無いモノにするから…。

「先生っ!良いでしょ!付き合ってよ!好きな人いるの!?」

先生に告白している女の子が先生の腕を掴む。

「…好きな子は…いる…」

先生の目が懐かしむような目になる。