紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~

「ん~…!ふっ…」

先生の舌と私の舌が絡まって、チョコ味が口内に広がった。

「んはっ…!先生のバカー!教師やめろー!」

「ヤダね♪お前が俺をからかうから悪いんだ」

むうー…。

「今日は許してあげるけど次、やったら許さないから!」

「分かった分かった」

棒読みだし…。

「はぁ~…」

鞄から紙とペンを取り出して、文字を綴る。

──この思いは好き…
本当は気付いちゃいけない思い
消したいけど消せない
仕方無いから…好きでいる事にしよう
でも…もし…
出来るなら…この思い…

飛んでって──

「春川?何、書いてんだ?」

分からないのかな?