~善side~


「1年前、助けてくれてありがと
ずっと言えなくて本当にごめんなさい。」


突然のことで俺は何も言えず、小波はすぐ去っていった。


俺ばか、呼び止めたりしろよ。



小波から受け取った袋を開くと、俺のシャツがきれいにたためられていて
ふわっと柔軟剤の香りがひろがった。


ちょーいいにおい


「おーい、ニヤニヤすんな 変態善くん♡」

「だまれ。」


ニヤニヤしてないし、してんのは雅人の方だろ。