好き * 嫌い * 勘違い



店にむかう途中、急に雅人の足が止まった。



「あれって・・・瑠奈ちゃんじゃないよな?」



「は?」


そんなわけないだろ…と思いつつ



雅人が指さす方に目をむけた。



そこにいたのはまぎれもなく小波だった。

でもいつものような笑顔はない
初めてみる小波の泣きそうな顔…



「ちょっとあれ‥ヤバそうじゃない?…っておいっ!善!!」


そんな雅人の声も聞こえず、俺は駆け出し小波の腕を掴んでいる男に飛びこんだ。