どうにかして小波のあの大きな瞳に映りたい。 そしてあの笑顔を向けてほしい 俺の存在に気づいてほしい。 そんな想いから俺は 今まで真っ黒だった髪を遠くからでもめだつ明るい金髪にそめた。 それでも、なんど廊下ですれ違っても視線がぶつかることはなかった。 それどころか小波は、3年生の先輩と付き合いだしたり もう俺は諦めモードに入っていた。