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季節は、12月を迎えてすっかり
冬へとなっていた。
私は平日の昼間も、ずっと部屋で
意味のない日々を過ごす。
この前の、広樹の言葉を
胸に引っ掛けながら。
コンコン。
「入るよ」
「!?」
時計を見ると、午後5時過ぎ。
私はベッドの上で大の字で寝てた。
「寝てた?」
広樹はビニール袋を片手に、
一歩、私の部屋へと入ってくる。
慌てて身体を起こすと、
三半規管が驚いて、私はクラクラする。
やだ…。
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