「あ、美穂が来るわ」 階段をゆっくり降りてくる音が聞こえた。 「じゃ、そのこと考えておいてね?」 「うん」 母さんはまだなにか言いたいことが ある感じだったけど…、 美穂が来ると言いづらいことなのか、 そこで会話を終わらせた。 その日の3人の食卓は、静かだった。 …うーん、どうしよ。