「どうって」
『なんかあったろ〜う?』
陽気な太一。
「告られた」
『えっまじぃ?誰から誰から〜?』
「分かってんだろお前…。
由紀だよ。由紀!お前の幼なじみの!」
冗談っぽく聞いてきて、完全に太一は
告白の件を知っている模様。
『んで?んでんで?』
「お前ウザイぞそれ…。
付き合うことにした」
なんか、恥ずかしいような。
俺は電話越しに顔を熱くする。
友だちにそういうことを
報告する(させられる)のは、
慣れないもので。
『ほぉ〜?由紀と。
お前良かったな、由紀はめっちゃ人気だぞ』
「んなの、知ってるよ。
由紀のファンのヤツから、
俺が由紀と仲良くしてんのを妬まれてたし」



