由紀は喜んだ。
泣きそうな顔して。
迫ってきてる、と思ってたけど、
いっぱいいっぱいだったんだな。由紀。
俺は、学校からチャリを引いて、
由紀と駅まで帰った。
俺はチャリ通だが、由紀は歩きなのだ。
住んでる所の最寄り駅は同じで、
俺は南口側、由紀は北口側なのだが。
由紀と別れてからチャリを漕ぐ。
あんな可愛い子に告白された。
なんだか浮ついた気持ちになった。
しかし、家に近づくにつれて、
美穂の顔が浮かんだ。
ノートを買ってった時に
喧嘩っぽくなってから、全然話してない。
美穂、怒ってるよな。
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