緊張で味が分からなくなるけど、
とりあえず、ドリアをかきこむ。
「美穂って彼氏とかいるの?」
「ッゴホ!」
「ありゃりゃ!はいどーぞ」
ドリアを吹きそうになった。
李人くんから紙ナプキンを受け取り
口元を拭き取る。
みっともないところを見られた。
っていうか、
そもそも学校自体行けてないから
彼氏なんかいるはずないし…。
どういう意図で李人くんが
私にそう聴いたのかよく考えず、
私首を振って否定する。
「全ッ然いません!」
「おー」
そして、李人くんは爆弾発言を落とす。
「んじゃ俺、彼氏候補になろーかな?」



