俺の目に飛び込んできたのは、
『ミホちゃん会えない?
ヒロキに内緒で〜☆』
の文字。
「どう返信したらいいのか
分からないんだけど。
矢島くんのも…期待外れな応答したら嫌だし」
「既読無視でいんじゃね?」
「えー…?」
満は、ふざけているのだろうか。
美穂が一応引き籠もりだということを
知っておきながら。
「まぁ…多分適当に返信しても
差し支えないと思う」
「あ、今なにかきた」
美穂は自らの方にスマホを向け直し
数回画面をタップする。
今まで画面を見ていたので、俺は、
釣られて画面を覗き込むようにして
見てしまう。
「これ…」



