「えと、美穂、です」





「ミホちゃん!
僕、満!満足の満って書くの」




満は手の平に自分の名前を書いて、
身を乗り出しアピール。




「俺 太一!」




と、便乗する太一。



アホ丸出しな2人に、
ゲンコツをくれてやりたい気持ちになった。





「line交換しましょう!」




「えっ、…はい?」






美穂は受諾した。疑問形で。

押しに弱いな。




緊張しているのか、少し涙目だ。





「は、はいじゃあ」




そのまま、ポケットに入っていた
スマホを取り出してアプリを起動させている。




満と太一の目は、爛々としていた。