「…少し不安なんだ。 可愛い子なんていっぱいいるし、 広樹くんのこと取られちゃいそうで。 広樹くんのお姉さんも、 美人でレベル高かったし…」 由紀が視線を下げる。 俺は立ち止まり、 それに対して振り返った由紀に言う。 「俺、由紀のこと好きだから」 みるみる由紀の頬は赤くなっていく。 「っ、広樹くん」 「うおっ」 ガバっと、抱きついてきた。 「私も好きっ」 あー、ほんと、可愛いです。 「広樹くん、シトラス?の匂いする」 「香水、つさせてもらってるから」