唇と唇が触れ合ってたのは、 どれくらいの時間だっただろうか。 由紀は涙を次々と流し、 俺の背中に腕を回してくれた。 俺は由紀の身体と顔を支えて、 貪るように、由紀と…キスしてた。 唇と、唇が離れる。 「由紀…好きだよ」 俺の口から、自然と溢れた言葉。 「私も…広樹くんが好きっ」 一ヶ月間の仮の恋人は、 聖夜、本物の恋人になった。