どうやら、由紀は 感極まって声が出てこないようだ。 …ここは、もう、強引に行ってやる。 解放されたいんだ。 “お試し”から。 「由紀、目ェ瞑って」 目を瞑った拍子に、 由紀の瞳から、ダイヤモンドにも劣らない 煌めく涙がポロリと落ちる。 それを指で拭って… 高鳴る鼓動を感じながら、 「…んっ」 聖なる夜、 由紀に、想いをぶつける。