何故か周りにキョロキョロと 目配せしてから… 無言でコクリと頷いた。 スプーンでストロベリーアイスを掬って 震える手で差し出してくる。 「ひ、広樹くんっ、あーんして?」 そのセリフに悩殺されるかと思った。 由紀のスプーンから アイスを口に含ませる。 やたらと甘美な味がした。