そして、階段を上がり、自室へ帰っていく。 その手にペットボトルが握られていたので トイレとかのついでに取りに来たのだろうか。 「ごめんな」 一応、謝っておく。 まあそれは、 美穂があんな態度で接したからだ。 俯いてたし、 分かるか分からないかのあのお辞儀。 なにか喋っても良かっただろうに。 こんにちわとか。 美穂の強烈な見た目に対しては、 謝ることじゃない。仕方ない。 「個性的なオネーサンだな」 「びっくりしたあ」 ふたりは驚いてたものの、 そこまで気にしている感じではなかった。