そして現在、放課後の教室にて。




「あ〜。体育祭、雨でなくならないかなぁ」



「おいおい。仮にも体育祭実行委員が、そんなこと言うなよ」



私の愚痴に、ハハッと爽やかな笑みを見せる楢崎。




「文句言ってねぇで、とっとと終わらせろ、このブス」



「…………」




あくまでも今のは、独り言としてつぶやいただけなのにさ。



「なんで佐野にグチグチ言われなきゃなんないの!?
てか、今ブス関係なくない!?」



楢崎とあたしは机をひっつけて、向かい合わせで喋ってた。


だけどその横には、椅子を持ってきた佐野が意味もなく座ってる。




「おせぇーんだよ!早くしろよ!俺は暇じゃねぇんだぞ!」



「じゃあ先に帰ればいいじゃん!」



「それは無理だ!」



「なんでよ!?」