「ま。1ヶ月間、よろしく頼むよ。中原仁菜ちゃん」 ふっと笑うこいつを見て、昨日の出来事を思い出す。 『こいつ、俺のだから』 全てのはじまりは、あのひとこと。 もはやなかったことになんてできない。 あたしはどうやら、取り返しのつかないことをしてしまったようだ。 「……っ」 悔しいけど、 本当になんでかわからないけど……! なぜかあたしは、 こいつの彼女になるハメに。 1ヶ月、限定で。