【完】こいつ、俺のだから。





それまで黙ってた光が、背後からポンッとあたしの肩に手を乗せた。



振り返って目が合えば、コクリとうなずく。




「佐野くんは仁菜のために今までたくさん頑張ってきた。

……今度は仁菜の番じゃないの?」




「……光」




「佐野の気持ちなんてどうでもいい。大事なのは自分の気持ちだろ。
お前が言いたいこと全部、ガツンと言ってやればいいんだよ!」



「楢崎……」




どうしてあたしは、この程度のことで怖気ずいていたんだろう。



あたしのそばには、こんなにも強い味方がいたっていうのに。




「ありがとう。光、楢崎」




……ふたりはあたしの、大切な友達だ。