ずっと、隣にいてやる。
つか、俺がお前のそばにいたいんだよ。
笑ってるとにも、泣いてるときも、怒ってるときも、どんなときでも。
ああそっか。この気持ちがきっと……
〝愛おしい〟。
スースーと寝息をたててるこいつの顔は、どこか苦しそうで。
寂しがっている一面を見せてくれたこいつが、たまらなく愛しかった。
「せめて寝てるときだけは、俺が守ってやるよ」
そんなひとりごとをつぶやいて、こいつに触れたいという衝動に駆られる。
ちょっとした出来心ってやつで、俺は眠ってるこいつのほっぺたを、ムニーッと軽く引っ張った。
「うっわ、ブッサイク。もうこれは、俺がもらうしかねぇな」
……なぁ、そうだろ?


