「薬も買ってきたから飲めよ。んでとっとと寝ろ」



「ありがとう。あ、そうだお金……」



「いいよそんなもん。
テメェ忘れてねぇか?俺はお前の彼氏だぞ」



「……っ」




……ズルイよな、俺。


別に彼氏って思われてなくてもいいとか、そんなの嘘だろ。



ちゃっかり意識させようとしてるじゃねぇか。




「なんか、ごめん」



頬を赤く染めたこいつは、恥ずかしそうに目を逸らし、お粥を一口食べる。




……そうだ。もっと俺を意識しろ。



元カレのことなんか忘れるくらい、俺を見ろよ。