「平助くんの気持ちも、皆の気持ちも・・・・・・あたしは、出会ったばかりでわかんないけど思うの。皆、心から平助くんを否定するようなこと、考える人たちなの・・・・・・?」


「・・・・・・!」


ハッとしたように、目を見開くと、平助くんは勢いよく立ち上がった。


「雛姫・・・・・・俺、することあるから、ごめん!」


「うん!」


「あ、でも・・・・・・もし、ダメだったときは、頼むわ。たぶん傷心半端ねえからさ」


「大丈夫。皆を、信じて」


「ああ。ありがとな雛姫」


平助くんは、ニカッと笑うと走って部屋を出ていった。


うまく、いくといいな・・・・・・。


しばらくして、朝ご飯を食べにいくと、いつもより幸せそうな顔で笑う平助くんを、皆が取り囲んでいた。