―――チュンチュン


開けた窓からは、眩しい太陽の光と共に、小鳥のさえずりも聞こえる。


いい朝・・・・・・。


今の季節は、春と梅雨の真ん中と言ったところだろうか。


学校にある桜は、花びらを落としきって緑の葉をまとっている。


そんなの、毎年訪れる当たり前なことだけど、季節を味わうことがすごく好きだから、小さなことでも気に止まる。


今日は、日曜日。


本当はゆっくり寝ていようとしていたけど、そーゆーわけにはいかない。


でもそれは、お嬢様だからとかじゃない。


それは、今隣の部屋で“寝ているであろう”皆のためだ。


いるかはわからない。


でも、いてほしい。そして、いるとしたら、あたしが一緒にいたいんだ。