「そうですよ。みなさん、カッコいいので何でも似合いますよ!」


あたしは笑顔で言った・・・・・・けど。


『カッコいいので何でも似合いますよ』


“カッコいいので”・・・・・・あたし、かっこいいって、言ってしまった。


深い意味はないけど!な、何て言うの?


ほら、こいつ俺らのことこんな風に思ってるのかよ?みたいな・・・・・・。


あーもうっ!


あたしが百面相していると、皆は“ありがとう”と口にして笑った。


結局、あたしが悩んだことなんて、やっぱりどーでもいいことだ。


だけど、笑ってる皆、聞こえる声と、部屋の温度・・・・・・。


例え明日いなくなろうとも、“今”確かに皆はここに存在している。


してるんだよ。


だから、“今”あたしも笑うよ。


いずれ覚める夢でも・・・・・・。