「おい、雛姫!何すりゃいんだよ?」


永倉さんがあたしに、聞く。


「みなさんはそこで、座っててください」


あたしは、大きなテーブルにと同じ白の椅子をさす。


「雛姫、何するんだ~?」


原田さんが椅子に座って、両手を頭の後ろで組む。


「あたし、将来の夢パティシエなんです。だから、お菓子食べていただけませんか?」


「え?お菓子?ぱてぃしえ?」


あ・・・・・・やってしまった。


「藤堂さん、お菓子はいわゆる甘味で、パティシエは甘味を作る専門の料理人です」


「へえ!って・・・・・・藤堂さんはやめろよ。平助でいい!」


「え・・・・・・でも」


「いいから、いいから!」


「なら、平助くんで」


「うん」