あれは、あたしが顔を赤くしただけ・・・・・・。


単なる事故にすぎない。


何から考えればいいのか、わからない。


そもそも、考えたってあたしにはわからないこと・・・・・・。


「どうして・・・・・・なんですか?」


答えは出てこない・・・・・・。


当たり前、だね。


考えたって無駄なら、もう一度寝よう。


今日は寝たきりでいいから、会いたくない。


斎藤さんと、総司くんに・・・・・・。


そっと目を閉じたそのときだった。


―――バタン


部屋の扉が開いた。


誰・・・・・・?


あたしが体を起こす前に、扉を開けた人物の声が聞こえた。


「雛姫、晩飯だが・・・・・・寝たきりで、大丈夫か?」


心配そうに声をかけてきたのは、土方さんだった。