あたしは、あれからずっと、ベッドの上にいた。


まだ、総司くんの唇の感触が忘れられない。


斎藤さんのときのも・・・・・・。


『僕がキスする理由・・・・・・教えてあげるよ』


『好きだからだよ』


総司くんの言葉が、頭の中でなんども思い出される。


総司くんが・・・・・・あたしを、好き?


それは、異性としてということなのだろうか。


今でも、信じられない。


『好きだからだよ』


じゃあ・・・・・・斎藤さんは?


斎藤さんがキスしたのは、どうして?


もしかして、総司くんと一緒の理由・・・・・・?


ううん。そんなの、単なる自意識過剰だ。


考えなくてもわかる。