「ちょっと、話すか?」
左之さんと、皆のもとから離れて、庭にきた。
でも、今日はローズガーデンじゃない。
宮殿をイメージした、池のある庭。
近くの、木でできた二人がけの椅子に座った。
「総司の話、聞いてくれるか?」
「・・・・・・はい」
どうして、左之さんが総司くんの話をするんだろう?と思った。
けど、きっと最近の総司くんの様子に関係があるんだろう。
「総司はよ、いつだって新撰組のために誰よりも努力してたんだよ」
左之さんは、懐かしむように話を始めた。
「剣の腕も、組の中でも一番でよ。でも、総司には戦闘狂いって言うのか・・・・・・?殺人狂いみたいな気があってよ」
ははっと笑う左之さんは、信じらんねーだろ?と言う。