今は、皆同じぐらいに好き。


嫌いな人なんていないし、苦手なところもない。


最初は個性が強いって思ってたけど、今ではその一つ一つが好き。


だから、たとえなにでも、“嫌い”を表す言葉を言いたくない。


たぶん、それがあたしの気持ち・・・・・・。


「そ、総司くん・・・・・・ごめ・・・・・・」


「なんてね。そんなこと僕にはどーでもいいんだよ。僕眠くなったから出てってくれるかな?」


「え・・・・・・!?」


いきなりニコッと笑って言う総司くん。


あれ・・・・・・?真剣な目はどこに・・・・・・。


前にもこんなことあったよね。


騙されてたんだ・・・・・・。


って、いきなり出てってくれる?って・・・・・・。


総司くん、自由勝手すぎる。


はあ・・・・・・。あたしは、ため息をはきたい気持ちを抑えて、部屋から出た。


「つまんないなぁ。でも、平助にとられるくらいなら、殺しちゃいたいな」


総司くんが、そう呟いたのはしらない。


「だって、可愛いもん」