「夜南さん、衣装が届きましたよ」


いろいろと準備していると、クラス委員の平石裕司(ユウジ)くんに話しかけられた。


彼は、頭もいいし、運動ができて、その上ルックスまでいいから、女子の憧れの的と言っても過言ではない。


「ありがとうございます」


喋って改めて思う。


あたし、学校に入ってから、ため口で生徒と話したことがないかも・・・・・・。


はあ・・・・・・お嬢様って、疲れるよ。


あたしは、衣装を受け取って、着替え様の教室に入った。


そして、袋を開けてため息を漏らす。


「はあ・・・・・・どうしてこんなの」


中から出てきたのは、ふりっふりのメイド服。