土方さんは、すごいな・・・・・・。
いつも瞳は、真っ直ぐ前を見ている。
皆の目も、そんな目をしていた気がする。
でも、そんな人たちが目の前にいるなんて、改めて思っても、信じられない。
「つもりなんかじゃありません。本気で賭けてたからこそ、新撰組があったんだと思います・・・・・・」
言うと、土方さんは、驚いたように目を開いた。
あ・・・・・・つい、でしゃばってしまった。
土方さんのことだ。また、説教をくらうに決まって―――
「ああ・・・・・・んなこと言ってもらえるとは、思ってなかったが・・・・・・ありがとな」
あたしの言葉を遮って、土方さんは微笑みを浮かべた。
「い、いえ・・・・・・土方さんに、お礼を言われるほどのことでは」
「はは、なんだそりゃ。ありがたく受け取っとけばいいんだよ」
「・・・・・・はい」