どうして・・・・・・あり得ない。


あたしは思わず、口を開けたまま静止した。


だって、目の前には・・・・・・新撰組の格好をした男の人達がいたから。


そのとき、あたしの中で輪が繋がった。


「しん、せんぐ・・・・・・み?」


「俺たちのことを知っているのかい?」


さっきと同じ、優しい声で話しかけてくる男の人。


見た目通りの優しい声。


そして・・・・・・昨日見た、その優しそうな顔。


「近藤さん・・・・・・」


どうして・・・・・・?どうして、皆の顔が、昨日見たフィギュアと一緒なの?


本当は、信じたくないけど、そういう事だよね?


だって、フィギュアの台はあるのに、本体がない。


この人達・・・・・・昨日のフィギュアだ。