―――ポツポツ


窓の外で鳴る雨の音と、曇った空。


「あ゛ー!なんで雨の日はこんなジメジメなんだよ!気持ちまでジメジメしてきやがる!」


土方さんは立ち上がって、大きな声で言う。


今は、梅雨のど真ん中。


何日たっても、雨、雨、雨だ。


「うるさいですよ、土方さん。土方さんがうるさいと、ジメジメだけじゃなくて暑苦しいんですから」


「総司てめえ!」


「はあ・・・・・・」


怒鳴る土方さんに、総司くんは呆れたようにため息をついた。


「この時期に土方さんに、つっかかるのはダメなんだった・・・・・・」


これが僕の生き甲斐なのにと言う総司くん。


何その生き甲斐・・・・・・。