あたしは、死んだ・・・・・・寝たふりも忘れて飛び起きた。


だけど、腰が抜けて動かない。


ど、どうしよう・・・・・・逃げなきゃ、殺されるのに。


あたしはうずくまるように、布団のなかに顔を埋める。


「お、お願い・・・・・・殺さないでぇ」


どうか、見逃してください!


あたしなんか殺してもなにも出ませんよ。


「君、殺しはしないよ。顔を上げたまえ」


優しい声が聞こえて、おそるおそる顔を上げる。


「・・・・・・っ!」