教室に入ると

１番最初に驚いたのが、

中学受験組がかたまっていたこと。



私が席に着くと、受験組がみんなして

受かったんやろ？

とか

俺もやでー！とか

情報交換してたりとか。



その日はいつも以上に話をした。




こうなってくると

私も安心して次の日からも登校することができた。


受験組には感謝しつつ、最後の行事やお別れまでの貴重な時間を
満喫しようと頑張った。



そして

いよいよ

卒業式。




卒業式は最初に後輩から花のブローチを渡されるのが
伝統だった。


なのでブローチをもらうため、

音楽室で待機していた。



すると。



いつも余計なことをしてから回りする、ムードメーカー的な？
いじられキャラ的な？


そんな奴がいきなり立ち上がって

前に出た。



卒業式でも空回りするのか。


まあそれもこの学年らしくていい終わりだな。


そう思いながらみんなが前を見た。




その時、
何人かが順に名前を呼ばれた。



その中に私もいた。



なにをするのかと思えば、前にでろ。とのことだった。


意味が分からないまま前に出ると、

そいつは大きな模造紙を一人一人に渡した。



気が付けば　名前を呼ばれたのは全員受験組だった。



丸めてあった模造紙を開くと、


みんなからのメッセージがたくさん書かれていた。



こんなにもうれしいことはなかった。

卒業式の前に涙が出そうになるのをこらえつつ、いつも空回りしてたその人のことを
私は最後の最後でやってくれるな・・・と
心の底から好きになった。


もちろん、最高の　友達として。