私はそんな日々の中でも

家では平気にふるまって、唯一の楽しみだったピアノを弾くことで
気を紛らわしていた。


ピアノは私が幼稚園のころから続けている、
趣味でもあり特技でもある 自分の中でも誇れる
そんな大きな存在だ。


何回もやめようとして、上には上がいるという現実がみえて、
コンクールでも予選落ちで。

そんなこともあったが
今は続けていてよかったと心から思える。





だから私は。



1つの決断をした。






私は、 中学受験をします。








もともと親から進められていたため、特に反対されることもなく
順調に準備が進んでいた。



受験に合格したら携帯を買ってもらう約束までして、
とにかく必死に勉強した。





私の中では
逃げ道はこれしかないとも思っていたのだ。




中学受験を機にさらに私は変わることができた。


残り少ないみんなとの生活だと思い、過ごしてみると案外気も楽で

過ごしやすかった。




みんなには受験のことは一切言わず、ちょくちょく学校を休み、
部屋に閉じこもってまで勉強をした。



だが