出頭する者はいなかった。

この事件は〝ピッグ事件〟と呼ばれるようになった。

部外者の仕業じゃないだろうか?
それとも、受験に失敗した人の復讐か。

あれこれと皆が噂したが、誰も本当のことはしらない。

教師たちはやっきになって犯人探しをした。当然バックヤードユニオンも動いた。

私はそんな事件をよそに、相変わらずぐーたら生活をしていた。

毎日遅刻ぎりぎりに登校し、適当に授業を受け、増田のパンツを拝んでいた。

「パンツ男、掃除の邪魔!」

「うるせーブス」
「ブスじゃねーし」

とまあ、毎日こんなやりとりをしていたわけだ。