「何の用だ?」

二村潤はふてぶてしい顔を突き出した。

「どうだ?取り締まりは忙しいか?」

私はちょっと怖い。
周りに人だかりができ始めていた。
全員赤いバッチだ。

「お前らには関係ない」

「そうかい。ところで、襟首の学年バッチはどうした?なくしたのか?」

潤は慌てた様子を見せた。

「なくしたんだ」

「そうか。もしかしてこれか?」

優介はポケットから学年バッチを出した。
「俺のじゃない」

「お前ら何を企んでいるんだ?」

「失せろ!」
潤はそういうと強引にドアをしめた。