私は毎日針のむしろの上に座っているようだった。
茜が聞いてくる。

「何かわかった?」

例のキラキラの目で。

「う、うん。もう少し時間かかりそう」と、私は伸ばし伸ばし返事を避けていた。

どうしよう。
いえっこない。

しめつけられるような苦しみだった。

私は茜を避けるようになった。

毎朝一緒に登校していたが、時間帯をずらした。
お昼休みも、私は別のクラスで食べるようになった。

「何かわかった?」

を、私は死ぬほど恐れた。