「増田!大丈夫!?」
私は増田の肩をつかんだ。


「あ、ああ……」
「何かされた?」

「あいつらはおれが何も知らないのを知って連れてった。四人がかりでいった。

『知ってることをはけ』藤田がそういった。おれは『何も知らない』といった。

そしたら双葉が『そんなお話は聞きたくありませんね。それに君は風紀を乱してるとか。裸で踊り、おどけている』っていう。それから宇都美は俺の胸ぐらをつかんだ。『今後、お前がふざけた真似をすればいつだってまたここに連れてくる』そう、いったんだ。
『何故だ!』
俺は叫んだ。
そしたら宇都美は、『お前が気に入らないからだ』っていった。そして部屋から出された」