フェンスの向こう


桐島くんなら皆にばらさないよね…

ていうか、気付かなかったけど
…近くない?

桐島くんと私は、満員電車が揺れれば当たってしまうくらいの距離にいた

そのことに少しドキドキしながらも、桐島くんの言葉を待っていると

「ふうん」

とだけ返された