「紗英〜!おっはよ!」

まだ半開きの目をこすっていた私は背中を押されてよろめいた

「海帆…お、おはよ」

「なんでよー、修学旅行だよ?
もっとテンションあげてよ!」

いや、まだ朝の5時ですけど…


大きくあくびすると、グラウンドにいる大勢の人達を一瞥した

修学旅行とだけあって、皆おしゃれしてきている

私の学校は修学旅行だけは私服でOKだから、私も一応おしゃれはしてきたつもりだけど…