「ごちそうさま!!」


「お粗末さまでした。」


俺はバイト帰りにそのまま由岐の家に行った。


「いやぁ、やっぱ由岐のコロッケは最高!」


「ありがとう。じゃあ、残った分はタッパに入れとくから、持って帰って食べてね。」


「ああ、うん。ありがとう。」


由岐は家事全般が本当に得意、女子力は本当に高い女性。
可愛くて、スタイルが良くて、家事も出来る。
きっと男はこんな女性を嫁にしたいんだろう。

ただ男付き合いさえなければ・・・


「祐樹、お風呂入る?」


「えっ? ああ、そうやな。」


「用意するね。」


そう、男付き合いさえなければ本当に理想女性だ。


あっ! 俺、また由岐に・・・


少し由岐への想いを落ち着かせていたのに、会うとダメだ。
やっぱり俺は由岐に依存している。

そして今日も見事なくらいに、由岐の笑顔に俺は救われた。
由岐って女は、本当に魔性の小悪魔のようだ。