「ああ、木原さんやん。」


「木原?」


「うん、イケメンでかなり人気があるねん。
若い女の子達がはしゃいでるわ。
けど、かなりの遊び人やって話や。」


「・・・・・」


イケメンで遊び人・・・

確かに見たまんまの印象の人だ。


「あれは男の敵やで。」


男の敵・・・


確かにあんなイケメンがいたら、俺たちに勝ち目はない。
でもそんなことで俺は彼に目が止まったわけじゃない。
なんか、言葉では言い表せない変な感じがしたんだ。
なんか胸騒ぎの様な、嫌な予感が・・・


まさか、あいつが京子さんの・・・?


俺は何故か一瞬そう思ったんだ。