熟女に魅せられて

「由岐・・・」


祐樹は抵抗する気力もなくただ由岐をじっと見つめてる。


「祐樹・・・」


そんな祐樹を見て、動揺する由岐。


「なんかめんどくさそうやから帰るわ。」


「えっ!? あ、うん・・・」


男はそう由岐に言うと、その場を去って行った。

その場に残った二人の間に気まずい空気が流れる。


「祐樹・・・違うの、これは・・・」


「違う? 違うって何が?」


「ちょっと成り行きっていうか、ちょっとお酒も入ってて、それで・・・
私から誘ったんちゃうよ? 相手からその・・・」


違うってどうゆう意味?
成り行き? お酒が入ってる? 
だから違う?


相手からって、無理矢理キスされたってことか?

俺には全然抵抗してるようには見えんかったけど?


ああ、なんか・・・


なんだか体中の力が抜けるような気がした。


「ごめん、俺帰るわ。」


「ちょっと待って!」


由岐は祐樹の腕をぎゅっと掴み引き止めた。


「帰らんといて?」


今にも泣き出しそうな目で祐樹を見つめる由岐。


それでも俺は・・・


「ホンマごめん、今日は帰る。」


由岐の手を掴むことができなった。


祐樹は由岐の手をそっと放すと、駅に向かって歩き出した。
そんな祐樹を由岐は、それ以上引きとめられないままただ見つめていた。